『八月の御所グラウンド』は、京都という土地の空気や季節感を、そのまま物語に閉じ込めたような1冊です。
万城目学らしい、少し不思議で軽やかな語り口のなかに、ふっと胸に残る切なさや温かさがにじみます。京都の歴史や人のつながり、そして思わず笑ってしまう夏の描写も印象的でした。
本記事では、実際に読んで感じた魅力や個人的に刺さったポイントを中心に、本作の余韻について綴っています。
『八月の御所グラウンド』の基本情報とあらすじ
| 作品名 | 八月の御所グラウンド |
| 著者名 | 万城目学 |
| ジャンル・雰囲気 | ちょっぴり不思議な京都を舞台にした物語 |
死んだはずの名投手とのプレーボール 戦争に断ち切られた青春 京都が生んだ、やさしい奇跡
女子全国高校駅伝――都大路にピンチランナーとして挑む、絶望的に方向音痴な女子高校生。 謎の草野球大会――借金のカタに、早朝の御所G(グラウンド)でたまひで杯に参加する羽目になった大学生。
京都で起きる、幻のような出会いが生んだドラマとは–
今度のマキメは、じんわり優しく、少し切ない 青春の、愛しく、ほろ苦い味わいを綴る感動作2篇
引用:Amazon
『八月の御所グラウンド』を読んだきっかけ
Kindle Unlimitedで満を持して本屋大賞に選ばれた万城目さんの作品を発見。
ちょうど『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』を読んで、万城目さんの気分になっていたのでそのまま一気に読破しました。

『八月の御所グラウンド』の感想
京都という場所だからこそ描ける、優しくもどこか切ない物語でした。
京都ならではの歴史や、人と人との不思議なつながり。そうした要素が万城目ワールドで描かれていて、「やっぱり京都って魅力的な場所だよなぁ」と感じました。
個人的に特に印象に残ったのが、「京都の夏」への数々の憎悪たち。私自身、大学生活を京都で過ごしていたこともあり、あの殺人的な暑さをあらゆる語彙で蹴散らかしていく描写には、思わずくすくす笑ってしまいました。
『八月の御所グラウンド』はこんな人におすすめ
- 文学賞に選ばれた作品を読みたい人
- 京都を舞台にした作品が好きな人
- 静かな余韻が残る物語を読みたい人
はじめての「万城目作品」にもおすすめの作品です。
まとめ
『八月の御所グラウンド』は、京都という土地が持つ記憶やつながりを背景に、やさしくて少し切ない時間を描いた1冊です。万城目学らしい軽やかな不思議さと、思わず笑ってしまうユーモアがありつつ、読み終えたあとには静かな余韻が残ります。
京都で過ごしていたからこそわかる描写も印象的で、京都を舞台にした作品が読みたい人にもおすすめの作品です。
