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万城目学『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』レビュー|ちょっと不思議で優しい世界に浸れる物語

万城目学『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』レビュー|ちょっと不思議で優しい世界に浸れる物語

小学生のかのこちゃんと、誇り高い猫・マドレーヌ夫人が織りなす、優しさとユーモアに満ちた万城目ワールド。成長する少女のまなざしと、動物たちとの絆、そして少し不思議な出来事が重なり合い、読み進めるほど心がじんわり温かくなる物語です。

本記事では、そんな本作の魅力を、あらすじと感想を交えてご紹介します。

目次

『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』の基本情報とあらすじ


作品名かのこちゃんとマドレーヌ夫人
著者名万城目学
ジャンル・雰囲気ユーモアと優しさに満ちた “万城目ワールド”
あらすじ

元気な小1、かのこちゃんの活躍。気高いアカトラの猫、マドレーヌ夫人の冒険。誰もが通り過ぎた日々が輝きとともに蘇り、やがて静かな余韻が心に染みわたる。奇想天外×静かな感動=万城目ワールドの進化!

引用:Amazon

『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』を読んだきっかけ

本作を手に取ったきっかけは、Kindle Unlimitedの対象になっていたことでした。

「万城目さんの作品だし、読んでみるか〜」という軽い気持ちで開いたのですが、これが大正解。読み進めるうちにじんわりと胸が温かくなり、「今日この本を選んだ自分、えらい」と思わず自画自賛してしまいました。

Kindle Unlimited様様だなとも思わせてくれた作品です(笑)

『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』の感想

まるで万城目先生の心の内に小学生が住んでいるのでは?と思うほど、小学生の成長を等身大に描いた作品。「知恵に啓かれた」かのこちゃんが、少しずつ大人になっていく姿にとてもリアル。そんなかのこちゃんに、親のような気持ちで「がんばれ」と見守りたくなる成長物語です。

そして、ゲリラ豪雨の日に現れたマドレーヌ夫人と、先住犬の玄三郎。この2匹の関係性がまた素晴らしい。少しずつ成長していくかのこちゃんが、なんだかんだマドレーヌの心情を理解していくところにも、なんともいえない絆を感じます。

万城目作品ならではの不思議ワールドも健在。作中で起こるちょっと不思議な出来事に、くすくすと笑みがこぼれます。ちょっぴり切ない瞬間もありますが、最後にはやさしい温もりが感じられる物語です。

『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』はこんな人におすすめ

  • ちょっぴり切なくも心温まる物語が読みたい人
  • 万城目作品の不思議で優しい世界観が好きな人
  • 動物が出てくる物語が好きな人

ちょっと不思議で優しい万城目ワールド全開の作品。気になる方にはぜひ手に取ってほしい1冊です。

なお、今ならKindle Unlimitedで読むことが可能です。30日間の無料体験でも読めるので「ちょっと気になるな」という方は、これを機に体験してみてはいかがでしょうか◎

まとめ

『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』は、かのこちゃんの成長と動物たちの絆、不思議でやさしい万城目ワールドが見事に溶け合った1冊です。くすっと笑えて、ほんのり切なくて、読み終えるころには心があたたかく満たされます。

万城目さんならではの温かさと奥行きが光る1冊。優しさに触れたいとき、ぜひ手に取っていただきたい作品です。


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この記事を書いた人

1996年生まれ、関西育ち。法律事務所で働きながら、Webライターとして活動しています。
読書と観劇、ダンスが好きで、エンタメは人生の生きがい。
中学生の頃に図書委員として書いた本の紹介文をきっかけに、本を誰かに届ける楽しさを知りました。
このブログでは、心に残った小説を中心に感想を綴っています。

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