『総理の夫』は、「政治小説は少し難しそう」と感じている人にこそ手に取ってほしい1冊です。
初の女性総理大臣誕生という大きな出来事を描きながらも、物語の中心にあるのは人と人との関係性。政治の世界を背景にしつつ、夫婦の距離や想いが丁寧に描かれ、気づけば静かな余韻が残ります。
本記事では、そんな本作を読んだきっかけや感想をご紹介します。
『総理の夫』の基本情報とあらすじ
| 作品名 | 総理の夫 |
| 著者名 | 原田マハ |
| ジャンル・雰囲気 | 政治を題材にしたヒューマンドラマ |
あらすじ
20××年、相馬凛子(そうま・りんこ)は42歳の若さで第111代総理大臣に選出された。鳥類学者の夫・日和(ひより)は、「ファースト・ジェントルマン」として妻を支えることを決意。妻の奮闘の日々を、後世に遺すべく日記に綴る。 税制、原発、社会福祉。混迷の状況下、相馬内閣は高く支持されるが、陰謀を企てる者が現れ……。凛子の理想は実現するのか!? 痛快&感動の政界エンターテインメント!
引用:Amazon
『総理の夫』を読んだきっかけ
Kindle Unlimitedの対象作品となっており、とりあえずライブラリーに入れるだけ入れていた本作。
そんな中、現実世界で本当に初の総理大臣が誕生するというニュースがあり、「読むなら今なんじゃないか……?」と思い、ようやく手に取ることに。
結果的に、物語と現実が重なるようなタイムリーな読書体験となり、積読していた自分を少しだけ褒めたくなりました(笑)
『総理の夫』の感想
ほんの少しだけネタバレ要素があります。まっさらな気持ちで楽しみたい方はお控えください。
本作を読み終えたとき「これは愛の物語だったんだ」と思いました。
政治を題材にした作品ではあるものの、物語の軸にあるのは、立場や役割が変わってもなお、互いを思いやり続ける夫婦の姿。すれ違いながらも支え合う姿に、まさか政治の話できゅんとするとは思いませんでした。
この世の中、政治については話題にしにくい空気があります。それでもこの物語を通して、「国民を巻き込み、対話しようとする政治家がいたらいいのに」と素直に思わされました。
総理官邸に引っ越すシーンがあるんですが、ちょうど現実世界でも初の女性総理大臣が誕生し、年末に総理官邸へ引っ越す様子が報じられていて、タイムリーなときに読めたなと思えた1冊でした。
『総理の夫』はこんな人におすすめ
- 政治小説を読んでみたい人
- 人間関係を丁寧に描いた作品が好きな人
- 社会の出来事と重なる読書体験を楽しみたい人
政治ものは苦手という方でも楽しめる1冊です。
まとめ
『総理の夫』は、政治を題材にしながらも、政治だけではないヒューマンドラマです。難しそうなテーマに身構えてしまう人でも、夫婦の在り方や支え合う姿に自然と引き込まれていきます。
現実のニュースと重なるタイミングで読むことで、物語がより身近に感じられるのも本作の魅力。政治小説への入り口としてもおすすめしたい1冊です。
