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白蔵盈太『義経じゃないほうの源平合戦』レビュー|天才兄弟のはざまで奮闘する凡人の戦とは
「義経じゃないほう」とは?思わず二度見したこのタイトルが、私と『義経じゃないほうの源平合戦』の出会いでした。 源平合戦といえば、華やかな義経や頼朝が主役になりがちですが、本作の主人公はその陰に隠れがちな“平凡な弟”範頼。歴史の片隅に追いやら... -
青崎有吾『ノッキンオン・ロックドドア』レビュー|“HOW”と“WHY”で挑む、新感覚ミステリー
今回ご紹介するのは、青崎有吾さんの本格ミステリー小説『ロッキンオン・ロックドドア』です。テンポの良い会話と、2人の探偵が「不可能(HOW)」と「不可解(WHY)」それぞれの視点から謎を解き明かす独自のスタイルが魅力の1冊。 Kindle Unlimitedで見つ... -
深木章子『猫には推理がよく似合う』レビュー|かわいいだけじゃない!予想外の展開に夢中
しゃべる猫と妄想推理──そんなユニークな設定に惹かれて読み始めたのが、深木章子さんの『猫には推理がよく似合う』です。 猫好きに刺さる“ゆるかわ”な雰囲気と、意外性あふれる展開のギャップに、ページをめくる手が止まりませんでした。 見た目は癒し系... -
宗田理『ぼくらの七日間戦争』レビュー|色褪せないワクワクと憧れが詰まった1冊
「もし子どもたちだけで大人に立ち向かうとしたら?」 そんなワクワクする問いに、真正面から挑んだジュブナイルの金字塔が『ぼくらの七日間戦争』です。1985年の初版から長く愛され続けるこの作品は、昭和の空気を色濃くまといながら、時代を超えて読者の... -
About Me|名刺代わりの小説10選
こんにちは、ゆきのといいます。このブログでは、読書好きの私が「これ面白かった!」と心から思える小説を紹介していきます。 記念すべき最初の記事では、自己紹介をかねて“名刺代わり”の10冊を選んでみました。 子どもの頃に夢中で読んだ本から、大人に...
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