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中山七里『総理にされた男』レビュー|「政治ものって面白い」と思わせてくれた一冊

中山七里『総理にされた男』レビュー|「政治ものって面白い」と思わせてくれた一冊

今回紹介するのは「総理にされた男」。総理大臣の替え玉という突飛な設定から始まる物語で、政治なんて難しそう…と思っていた私に、「政治ものってこんなに面白いんだ」と思わせてくれた一冊です。

権力の裏側や人間ドラマがスリリングに描かれ、まるで政治の舞台をのぞき見しているような臨場感があります。そんな本作の魅力をレビューとともにお届けします。

目次

『総理にされた男』の基本情報とあらすじ


作品名総理にされた男
著者名著者名
ジャンル・雰囲気政治の裏側をスリリングに描く社会派エンタメ小説
あらすじ

「しばらくの間でいい。総理の替え玉をやってくれませんか」 役者志望のプー太郎・加納慎策は、総理大臣に瓜二つの容姿を生かした精巧なものまね芸で、近頃人気を博していた。 そんなある日、官房長官に極秘で呼び出された加納は、意識不明に陥っているという総理大臣の「替え玉」を頼まれ……。国民の声が総理の姿で語られるとき、政治の世界は変わるのか?怒濤の展開に息を呑む、政治エンターテインメント!

引用:Amazon

『総理にされた男』を読んだきっかけ

この本を読む前に読んでいたのが『笑うマトリョーシカ』。政治に詳しいわけではないので、あまり手に取っていなかったんですが、政治ものも面白いんだなと次読む小説を物色していたときに見つけたのは本作でした。

kindle umlimitedの対象作で、総理大臣の「替え玉」というありえない設定に逆に読みやすいかなと思い手に取りました。

『総理にされた男』の感想

kindle umlimitedの対象だったという理由だけで手に取った本作でしたが、こんないい作品に巡り合えるなんて思えた作品でした。

物語の序盤は「そんな馬鹿な!」と思うようなあり得ない設定から始まりますが、いざ総理大臣となって政治の世界に入ると、政治ってこんな世界なんだ!と勉強になることだらけでした。

国会答弁や(今でこそ解体されましたが)派閥との駆け引き、省庁との連携など、ニュースでなんとなく見ていたことが、くっきりと見えてくるようになり、実際の政治に関するニュースにも関心を持てるようになりました。

政治ものなんて難しくて面白くなさそう……と思っている方にこそ、おすすめしたい作品です。

『総理にされた男』はこんな人におすすめ

  • 政治ものに興味はあるけど、自分には難しいかも…と思っている方
  • 政治をテーマにした小説を気軽に読んでみたい人
  • スリルやどんでん返しのある社会派エンタメが好きな人

テンポよく読みやすい小説となっているので、政治ものにチャレンジしたい!という方におすすめの1冊です。

まとめ

今回は『総理にされた男』を読んだ感想を書きました。政治なんて難しそう…と思っていた私に、「政治ものって面白いんだ」と思わせてくれた一冊です。総理大臣の“替え玉”という大胆な設定から始まり、テンポよくスリリングに展開。政治の裏側や駆け引きのリアルさに引き込まれます。

社会派ながら読みやすく、初めて政治小説に触れる人にもおすすめです。


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この記事を書いた人

1996年生まれ。関西育ち。法律事務所で働くかたわら、Webライターとしても活動中。
読書と観劇とダンスが大好きで、エンタメが人生の生きがい。中学生の頃に図書委員として書いた本の紹介文がきっかけで、「誰かに本を届けること」の楽しさに目覚めました。
このブログでは、自分が本当に面白いと思った小説を中心に、感想や思い出を交えながら紹介していきます。
このブログが、ほんの少しでも物語の入口になりますように。

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